Nakateのライフログ

とある会社員が自分の興味のあるテーマ(英語、株式投資など)についてつづるブログです。

2020年、投資戦略をコロナシフト

例によって久々の更新です。

 

新型コロナウイルスによって、我々の生活は大きな変化を余儀なくされてから約半年が経とうとしています。個人的には6月に4度目の転職をしまして、現在は新しい業務の引継ぎを行っています。

 

とはいえ今も原則として在宅勤務なので、入社2か月がたってもいまだに一度もオフィスには行っていません。はたしてこれは入社といえるのだろうか・・・?

 

この新型コロナウイルスによってもたらされた変化がいつまで続くのか、ずっと続くということはないでしょうが、具体的な見通しはいっこうに経ちません。

 

株式市場も大きく動きました。

 

日経平均、S&P500 いずれも2016年のチャイナ・ショック以来4年ぶりの水準にまで下落しました。しかし一方でその後、各国中央銀行が異例のスピードで大規模な金融緩和に動き、それを好感した株価は急速に値を戻しています。

 

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Google Finance より

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Google Finance より

 

私のポートフォリオも大洪水の中に揉まれる枯葉のごとく、大きなアップダウンを経験しました。一晩で給料数か月分相当の資産が減価するというのは、久しぶりの経験です。

 

とはいえ、もともとヘルスケアや生活必需品、ITテックなど、コロナによるインパクトが小さいセクターを主力に据えていたので、そこまで心配はしていませんでした。

 

一方でサテライト的に旅行や小売り関連の日本株を少し持っており、当面これらの株価の回復は見込めないだろうと思い、5月から6月にかけて処分しました。

 

歴史的な大変動相場の中でも慌てて狼狽売りに走らず、割と冷静に静観できたのは我ながら評価できると思います。

 

私はリーマンショックの時はほとんど投資をしていなかったのですが、その後の2016年のチャイナ・ショックやブレグジットなどはそれなりに経験しているので、やっぱり資産運用においても経験が大事だなと改めて思いました。

 

コロナ禍による社会の変化は投資においても大きな地殻変動だと思っています。そしてそれは見方によっては大きなチャンスに変えることができるはずです。

 

今回のコロナ危機による景気後退局面で非常に興味深いのは、一律全ての会社の業績及び株価が落ち込むわけではなく、壊滅的な打撃を受ける企業がある一方、コロナを追い風に業績を急拡大させる企業も相当数存在することです。

 

そういう会社を見出し、投資することで市場平均を超える大きなパフォーマンスを上げることができるはずです。

 

アクティブに投資対象を選定するには絶好の環境と言えそうです。

  

そんなアイデアに従い、6月から8月にかけて久々にポートフォリオの改築を行い、以下の通りに組み替えました。

 

  • VTなど、全世界型株式インデックスファンドの売却
    もともとNISA枠では無難にインデックスを買っていましたが、十分に利が乗っていたこともあり、今年5年目の満期を迎える分をまとめて売却して下記の購入資金に充てました。別にインデックス投資に否定的になったわけでは全然ありませんが、今の局面では個別株への投資の方が面白いから、というとても主観的な理由です。

  • ニトリホールディングスを購入
    在宅勤務でデスクやチェアなど、家具の需要が急激に伸びているとのニュースを受け、ずっと前から買いたかったニトリへの投資に踏み切りました。身近で庶民の味方的な会社のイメージがありますが、実は33期連続で増収増益を達成している超優良モンスター企業でもあります。

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    ニトリホールディングス 決算説明会資料より

    はたして足元の業績は既存店が昨年比+13%, 全店で+16%と絶好調。6月、7月がめっちゃ伸びてるのはボーナス商戦と10万円給付の影響かな?

    株価もお値段以上でお願いします!!

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    ニトリホールディングス ホームぺージより


  • アップル(AAPL)を購入
    もはや説明不要の最強企業。リモートワークやリモートラーニング需要でMac BookやiPadなどが伸び、加えて2020年10月に新型iPhoneのリリースを正式に発表しました。今回のiPhoneは5Gへの対応が見込まれ、多くの人の買い替えが予測されるので期待大です。

    iPhoneを始め、アップルの製品はほぼ生活必需品と言っていいと思います。また、iOSを基盤としたアップルのエコシステムは非常にロイヤリティの高いユーザーの囲い込みに成功しており、信者から半永久的にお布施を巻き上げるシステムとなっています(笑)もはやiPhone以外のスマホを買うなんて考えたこともない人も多いのではないでしょうか。

    ただ、すでに過去1年で株価は120%を超えて上昇しています。バリュエーション的にはPERが30を超えており、相当割高なのは事実なので、高値掴みにならないことを祈っております・・・(^▽^;)

  • ゲーム関連株を購入
    外出自粛中にPS4を購入してFFⅦリメイクにどハマりしていたこともあり、ゲームセクターには注目していましたが、7月最終週、および8月1週に発表された第一四半期で足元の強さが確認できました。

    モンスターハンターストリートファイターバイオハザードなど、グローバルで成功しているビッグタイトルを保有するカプコン、同じくドラクエやFFシリーズで根強いファンを持つスクウェア・エニックスを相次いで購入しています。

    ゲームメーカーは新作が売れるかどうかの丁半バクチみたいなイメージがあったので、あまり投資対象としては見ていなかったのですが、いざ調べてみると売り切りのパッケージソフトだけではなく、スマホやネットゲームなど、幅広いユーザーから少額課金するモデルが構築できており、思った以上にしっかりしたビジネスモデルに転換していました。加えて今のトレンドとして注目したいのがゲームソフトのダウンロード販売が大幅に伸びているところです。

    従来、パッケージソフトはソフトメーカーからヨドバシカメラAmazonなどの小売店に卸しており、推測ですが20~30%程度の中間マージンを取られていたと思います。しかしダウンロードであればそのマージンは発生せず、大幅な利益率の改善になります。(※ウェブストアである Sonyストアへのマージンは発生するかも?)

    また、ダウンロードで購入したソフトはメルカリなどで転売することもできないため、中古市場にソフトが出回るのを抑制できるはずです。結果としてメーカーから直接購入する人が増え、売上増にも貢献する気がします。

    さらにダウンロードストアでは発売から数年を過ぎた名作タイトルが大幅値引きセールで1,000円~2,000円で買えることも珍しくありません。流通や在庫に関わる限界費用がほぼゼロなので、開発費を回収してしまえばそんな値段でも採算取れるんでしょう。ユーザーとしても過去の名作が格安でプレイできるのはうれしい限りです。

    今年は年末商戦にSonyからプレイステーション5のリリースも予定されており、中長期的に大きな市場の成長が見込まれます。もし冬場にコロナウイルスがまた再活性化することになれば、ますますゲームへの需要は高まるでしょう。

    以上の要素を加味すると、もはやゲーム関連株にはアップサイドしかない気がします。5年ぐらいのスパンで気長に持ち続ければ相当のパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか。(自己責任でお願いします!)


  • コモディティ(金、仮想通貨)への投資
    これは割とおまけ的なのですが、金のETFと金鉱株、またビットコインにちょっとだけ資金を振り向けました。

    足元の金融緩和は相当の期間継続することが予想されており、貨幣の供給量が増えた結果、円、ドルなどの信用通貨の価値が下落し、金やビットコインなど、通貨を代替する資産が買われています。

    また、米中関係の悪化のヘッジにもなるでしょう。現状で両国の関係は新冷戦に突入したとみられるほど悪化しており、あまり考えたくありませんが有事の際には株式が大幅下落する一方、金価格はさらに暴騰するかもしれません。

    また今回の新型コロナ対策で、世界各国の政府は多額の財政出動を強いられています。日本や米国はあまり心配する必要はないと思いますが、バランスシートが脆弱な新興国の中には、財政危機に陥る国が出てきてもおかしくありません。そうなると自国通貨が大幅に下落すること恐れた人達は金や仮想通貨で資産を守ろうとするので、金やビットコインを先回りして買っておいたほうがいいかもしれません。

    上記のシナリオは今時点では起こる確率の低いテールリスクではあります。とはいえそうなると株式の大幅下落は避けられないので、そうなった場合にパニックに陥らないためにも値動きの異なる資産をちょっとだけ加えておきたいと思います。(具体的には運用額の5%~10%程度)

    さてさて、ほとんど個人の妄想をつらつらと書き連ねるような内容になってしまいましたが、それなりに仮説に基づいて構築できたように思います。

    とはいえ予想外の事態が起こることはほぼ間違いないので、これから始まる2020年の後半がどうなるか、推移を見守りながらじっくり検証していきたいと思います。

    長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。