英文法も感覚が大事。
今回のエントリは英文法について書いてみます。ちなみにエラそうなことを言っていますが、私もまだまだ修行中の身なのでツッコミはお手柔らかにお願いします(^-^;
英文法の勉強というと授業で時制や基本5文形の構文を暗記させられたという人が大半だと思います。
過去形は S+過去形-ed
現在完了は S+have+過去分詞
現在進行形はS+be動詞+-ing
とかですね。しかし構文の丸暗記はペーパーテストでの正誤問題を解いたり、文章を書いたりする時にはそれなりに効果的ですが、瞬間的に文章を構成する必要があるスピーキングではまったく役に立ちません。
過去のことを話すんだから動詞を過去形にして・・・あれ、これ受け身だから be動詞の過去形+過去分詞か!とかいちいち考えているといつまでたっても言葉が出てきません。
一方で、文法なんかどうでもいいからとりあえず単語の羅列だけでも話せればいい!というのも最初はアリですが、ずっとそれを続けているといつまでたっても会話スキルは上達しません。どうせだったら正しい表現で喋れた方がいいでしょう。
会話の中で文法を正しく使いこなすためには、まず英文法のフィーリングを身に付けることが大切です。フィーリングが分かっていれば、自分の頭の中に浮かんだ情景をダイレクトかつ正確に英語の構文に変換できるようになります。
私はもともと丸暗記が大嫌いな性分だったので、受験英語やTOEICの文法の勉強がとても苦痛でした。しかし、文法がしっかりしていないと実用上でもいろいろと支障があることに気付き、文法の勉強方法に悩んでいた時期に巡り合ったのがこの本です。
著者の大西泰斗さんとポール・マクベイさんのコンビは今では多数の著作を発表していますが、その二人の出世作がこちら。英文法ってこんなに大切で楽しいものだったんだ、と気づかせてくれた名著です。
構文の丸暗記が主流だった無味乾燥な英文法にビビットなイメージを持ち込み、日本の英語界に革命を起こしたと言っても言い過ぎではないと思います。
本書は英文法の2つのハートを達成することを目標としています。1つめは文法の核となる基本イメージを掴むこと、そして二つ目は心・ハートがともなう英語表現を身に付けることです。
ネイティブスピーカーがどんなフィーリングで英文法を使っているのか、たくさんのイラストを使って解説しており、ビジュアルなイメージで理解できるようになっています。
この本にの内容が身に付ければ、スピーキングだけではなく、リーディング、ライティングなど英語力全般の底上げをしてくれるでしょう。もうTOEICの文法問題とか眼中ねーっす。
同じ著者の”1億人の英文法”も評価が高いので、今度買って読んでみたいと思います。